難しいリズムを理解しよう!(三連符、スウィング、変拍子、可変拍子)

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

これまで基本的なリズムを取り上げてきましたが、
今回は、もう少し難しいリズム、テクニカルなものを取り上げたいと思います。

そんなに頻繁に出てくるものではないのですが、
ちゃんと理解していないとリズムが狂ってしまう場合もあります。
また、独特のノリを知っておくと表現の幅が広がるのと、
意外とあの曲に使われているんだ!というものもあったりしますので、
知っておきたい人、練習したい人はぜひどうぞ。

これまでのリズムの話は以下の関連記事からどうぞ。

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目次

三連符

まずは三連符(さんれんぷ)です。
一つの音符、例えば四分音符を、三つに分けたもの、それが三連符です。

図でいうとこういうことで。
連符

実際に、楽譜に起こして、音を聞いてみるとこんな感じです。
12_tythm_3ren4bu

わかりましたか?
1拍の間に3音鳴らしています。
これが三連符です。

上の例では、四分音符を3つに分けた三連符ですが、
ほかの長さの音符も同じように三連符にできます。
12_tythm_3rens

ちなみに、三連符が一番よく使われるので、今回の記事では三連符のみ取り上げますが、
「三」以外の連符もあります。
それについては、こちらの記事も参考にどうぞ。

連符【わかりやすい音楽理論】【楽典】

三連符を使った曲 フジファブリック「地平線を超えて」

三連符の曲として例をあげようと思うのですが、
ガッツリ使っている曲はこれ。
フジファブリックの「地平線を超えて」
これ、名曲だと思ってるんですよね僕。

イントロのキーボードが最初っから三連符の連続です。
ボーカルもサビまでは正拍のみですが、サビに入ると全て三連符です。

ちなみに、このライブ映像では斉藤和義さんが代わりに歌ってますが、
ボーカルの志村さんが亡くなった後に行われた
富士急ハイランドでのライブ映像です。

ハネるリズム、シャッフルビート

次はシャッフルビートです。
スウィング、とも呼ばれます。
いわゆる「ハネる」感覚、という表現をされますね。

さきほどの三連符の応用編です。
見てみましょう。
12_tythm_swing
どうでしょう。
踊りたくなりますよね!

一般的には、ジャズなどでよく使われるリズムです。
普通のリズムではちょっと物足りないとき、
「ハネる」ような感覚を与えるのがこのリズムです。

ちなみに、楽譜の先頭にこんなマークを書くことで、
八分音符の連続はシャッフルビートにするんだよ、ということを示すことができます。
12_tythm_swing_mark
これで、さっき出てきた楽譜と同じ意味になります。

場合によっては、十六分音符を三連符に分ける、という場合もありますが、
基本的な考え方は一緒です。

さて、このシャッフルビートが使われている曲。
たくさんあるのですが、実際に例を見てみましょう。

シャッフルビートの曲その1「ドラえもんの歌」

意外にもドラえもんの主題歌「ドラえもんの歌」
イントロが三連符、歌の出だしからハネているリズムですね。

 

実は最近のドラえもんの主題歌「夢をかなえてドラえもん」も。
イントロからハネてますね。

 

シャッフルビートの曲その2 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」

マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」。
本来のタイトルは「All I Want For Christmas Is You」ですね。
出だしのボーカルソロはわかりづらいですが、曲に入ると三連符のピアノの後にハネているリズムになります。

 

ハネているリズムが「ターカターカターカターカ」だとして、
このボーカルは「ターターターターカッカッカッカー」というリズムで歌っていますね。

シャッフルビートの曲その3 大瀧詠一「君は天然色」

最後、大瀧詠一さんの「君は天然色」も挙げておきます。
これもハネるリズムを使っていますが、途中でいろんなことをしていますね。

三連符も使って、難しいリズムをいろいろ組み合わせています。
2番あたりでは、二分音符を3つに分ける三連符(二拍三連といいます)も登場して
かなり挑戦的な曲になっています。

 

曲の途中で拍子が変わる 可変拍子

続いて。可変拍子です。
可変拍子とは、曲の途中で拍子が変わることです。
次に出てくる変拍子とは、厳密にいうと別の用語です。

可変拍子は、クラシックの曲などではよく見かけます。
最近の曲ではそこまでたくさん使われるわけではありませんが、
ゲーム音楽やアニメ曲に比較的多い、という印象でしょうか。
4拍だと思ってノってたら、急に3拍で次に行ったりしてびっくりするので、
独特のズレ感をかもしだします。
場合によっては、小難しく、聞きづらい印象を与える場合もあります。

可変拍子の曲 my little lover「Hello Again ~昔からある場所~」

可変拍子がよく使われるのは、例えば、
ずっと四分の四拍子が続いてきたのに、
サビに入る前、もしくは後に四分の二をいれて
少しずらしてみる、独特の溜めをつくる、そんな使い方です。

たとえば、my little loverの「Hello Again ~昔からある場所~」

3:30あたりから、最後のサビに入る前を聞いてみてください。
もともと四分の四なのですが、間奏明けの「雨はやがて、上がっていた」の後。
ここに四分の二が入っています。

歌詞でいうと、「あ『め』はやがて」、の『め』が1拍目です。
そこから4つずつ数えていくと、ずれますね。
「上がっていた」の後は2拍余分に溜めてから「記憶の中でー」です。
こういうのは覚えておかないと、歌いだしが完全にずれますので注意してください。

変わった拍子 変拍子

今度は変拍子です。
文字通り、変な拍子だから変拍子、なんだと思ってます。僕は。

拍子の大まかな分類として、
・2拍子、3拍子、4拍子のことを単純拍子
・6拍子、9拍子、12拍子のことを複合拍子
・それ以外の拍子を変拍子
と呼びます。
特に、5拍子、7拍子が変拍子として使われることが多いようでしょうか。

通常、4拍子の曲に慣れている人が多いため、
急に5拍子の曲を聞くと、どこで曲が区切れるのか、
音楽にどう乗ったらいいのかがわかりづらく、
ややこしい印象を持たれてしまう反面、
独特のズレ感がクセになる拍子でもあります。

よく可変拍子と一緒に使われるため、
可変拍子の曲も含めて「変拍子だ」とひとまとめに言われることが多いですが、厳密には違います。

慣習的にすべて「変拍子」と呼ばれてしまうことも多いので、
どっちでもいいかなと思ったりもしますが、
そういう時は文脈で判断するしかないかと思います。

変拍子の曲1 BUMP OF CHICKEN「三ツ星カルテット」

変拍子の実例を挙げておきますと、
BUMP OF CHICKENの「三ツ星カルテット」
イントロが八分の六、歌が始まると八分の五、と拍子がころころ変わるもの。
難しいけどかっこいい。

 

変拍子の曲2 チャットモンチー「シャングリラ」

変拍子の曲の例、2つ目は、チャットモンチーの「シャングリラ」

サビに入る直前に、一つだけ四分の五拍子が入るため、微妙な溜め感が出ます。

 

変拍子の曲3 GLAY「誘惑」

変拍子の曲の例、3つ目はGLAYの「誘惑」

最初のドラムが四分の四で2小節、そのあと四分の七でイントロが続き、
歌の入り直前だけ四分の六と来て、四分の四に落ち着きます。

もしかすると、楽譜上は、7/4ではなく、4/4 + 3/4という構成で書かれているかもしれません。
6拍のところも、4拍と2拍に分ける感じ。

 

変拍子の曲4 THE BEATLES「all you need is love」

変拍子の曲の例、4つ目はビートルズの「all you need is love」

最初のLove-Love-Loveのところは四分の七、
ところどころ四分の四が混ざりながら、サビが四分の四に落ち着きます。

 

 

変拍子の曲ばっかり聞くと、疲れますね。。
なんだかしっくりこないずれ感を生むんだ、ということを知っておいてもらえればと思います。

まとめ

今回は、少し難しいリズムの話をしました。
それほど頻繁に出てくるわけでもないと思いますが、
「あれ、この曲、よくわからないぞ?」と思ったときは、
三連符や可変拍子、変拍子を疑って聞いてみると
理解が進むこともあるかもしれません。

いずれにせよ、わからないまま置いておくと
どこから歌えばいいかわからなくなったりする可能性も高くなります。
わかりにくい曲は、ひたすら聞いて、理解して覚えましょう!

それではまたー。

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