つられることなく即興でハモって歌いたい!3度が基本のハモリのコツ

chorus
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、ハモりについて。

ハモリと言えば、
カラオケで嫌われるランキングの堂々1位に輝きがちなのが、
「勝手にハモってくる」であると言われています。
ほかの人の番に、求められてもいないのに勝手にハモるのはやめましょうねっ。

とはいえ、ハモれるとなんかかっこいいよね、と思うものです。
うまくハモれるコツ、解説していきます。



目次

そもそもハモりとはなにか

ハモる、とはどういうことか。

なんかコーラスの人が、ふわっと歌ってくるヤツでしょ?とか、
きれいなハーモニーを響かせてくるヤツでしょ?とか、
由紀さおりと安田祥子でしょ?とか
いろんな意見があると思います。

どれも間違ってないですし、最後の意見なんかは渋いな、と思いますが。

要するに、メインのメロディとは別の音程のメロディーを重ねるように歌うこと、
これがハモりです。

せっかく名前が出たので、実際に聞いてみますか。
由紀さおりさん、安田祥子さんの歌。

 

「山の三月 こち吹いて」です。
メインのメロディと、少し低い音のメロディが重なってきれいに響いています。

ハモりを分解してみる

んで、これってどうなってんねん!
とお思いのあなたに、解説します。

さきほどの動画でいうと、向かって左が由紀さおりさん、右が安田祥子さんです!

・・・いや、そこはいいですか。そうですか。

では、それぞれのメロディを分解してみましょう。

まずはメインの、高い音の方。たぶん安田祥子さんの方。
25_1_dokokadeharu_main

という感じです。

次はハモりの音。低い音の方です。たぶん由紀さおりさんの方。
25_2_dokokadeharu_under

はい。

では、それを重ねてみます。
緑色の音符がハモリの音、黒い音符がメインのメロディですね。
25_3_dokokadeharu_hamo

できたー!ハモれたー!
ヒーハー!

ハモりの基本はサンド(3度)から

さて、分解したら楽譜の通りになる、というのはわかりました。
では、なぜこれでハモりが出来上がるのか。

実は、ハモりの基本とは。
メロディの3度下もしくは3度上を歌うのが基本なのですっ!

・・・サンド。急に出てきましたが。

最後に出てきた楽譜、2声を重ねた楽譜をもう一度見てみましょう。
25_3_dokokadeharu_hamo

緑色の音符(ハモりの音符)を見ると、
メインの黒色の音符から、すべて2つ下に下げた音符になっていますね。
これが3度下である、ということです。

逆に、メインの音符から、すべて2つ上に上げた音符にすると、
3度上のハモりメロディが出来上がります。
意外と簡単ですね。

25_4_dokokadeharu_hamoup

こうなります。
赤い方が3度上のハモりですね。

こうなると、3度下3度上の両方をつけてしまってもいいのではないか。
いいんじゃないでしょうか。

25_5_dokokadeharu_hamo3

という感じですね。
3度でサンドする、ということですね。うん、そうですね。

3度って、キーいくつ分?

3度上、とか、3度下と言われて勘違いしやすいのが、
キーをいくつか上げ下げすれば、3度上下になる、という勘違い。

これ、単純に全音2つ分上、下にすればいい、わけではありません。
つまり、「カラオケでキーを4つ下げると3度下のハモりメロディ」とはいきません

あくまでも、楽譜上で2つ上、もしくは2つ下の音符に移動する、ということです。

例えば、先ほどの楽譜上、「ド」の3度下(楽譜上で音符を2つ下に下げる)だと「ラ♭」、これはキー4つ下です。
では、「ミ♭」の3度下だと「ド」になりますね。
これはキーでいうと3つ下です。半音3つ分しか下がりません。

図でいうとこんな感じ。
「ド」を基準に、4つ下が「ラ♭」、3つ上が「ミ♭」ですね。

ということで、楽譜上で2つ上がる、下がる、という3度上下でもって
ハモリのメロディを作るのが基本だということをご理解くださいませ。

このあたり、「度数」や「調」の話が理解できていると、
よりわかりやすくなると思います。
こちらの記事も参考にどうぞ。

音程の数え方、度数【わかりやすい音楽理論】【楽典】

音楽における調、調号とは何か【わかりやすい音楽理論】【楽典】

で、どうやったらハモれるようになるの?

さんざん仕組みの話をしたので、
具体的にどうやってハモりの練習したらできるようになるの!
ということを、知りたいですよね。知りたいね?知りたいよね?

コツとしては。
ハモりの音程を覚えろ!です。

え、そんなこと・・・と思われるかもしれませんが、そんなもんです。

カラオケで嫌われる1位になるような、勝手にハモってくる人は、
なんとなく即興でハモっているように見えますよね?

あれは実際には即興ではなく、
家でその曲を聞いているときにハモりの方の音を聞いていたり、
ひそかに練習していたりしているものです。
また、なんとなくできてそうでも、細かく聞くとだいたい音が外れています。
即興でハモりができる人は、ちゃんと練習している人です。

原曲にハモりがついている曲であれば、その部分を繰り返し聞いて覚える。
必要であれば、楽器で音を確認してみたり、楽譜作成ソフトなどでも確認ができます。

原曲にハモりがついていない曲は、
先ほどの3度上、下どちらでもいいですがハモりのメロディを作って
その音程をしっかり覚える。
そこから始めましょう。

ちなみに、3度上を歌うより、3度下を歌う方が難しいといわれています。
メインのメロディにつられやすく、音が外れてしまうのですね。

ハモったらつられる!つられないハモリのコツ

これ、ハモりの一番の難関。
「つられないようにする」こと。
わかっちゃいるけど難しい。

一番のコツは。
ハモりの音程を覚えろ!です。

え、結局・・・?

というのは、先ほどのように歌をを聞いて歌って覚える、ということだけではなく。
実際にメインのメロディと一緒に歌ったときの響きを覚えるということです。
メインと一緒に歌うことで、どういう響きになるのか、を確認することが大事です。

ハモった時って、どういう感覚になるかというと、
「自分が歌いたい音程で歌えているーーー」という感覚ではなく、
「メインの人とハーモニーを奏でて聞こえるーーー」という感覚になります。

例えばメインの人が「ミ」、自分が3度下「ド」を歌いたいとした場合。
一人で練習している時なら「ドーー」と歌えばいいのですが、
メインに人と一緒に歌っていると、「ドーー」と声を出しているにも関わらず、
「ドミーー」と混ざった音程を出している感覚に陥ります。

音は、高い音程の方が目立って聞こえやすいです。
自分の声がよく聞こえない、わからない場合、たよりになる音「ミ」が聞こえると、
とりあえずその「ミ」の音に合わせてしまい、安心してしまいます。
これが「つられる」ということです。

なので、まずは「ドーー」の音を、何も考えなくても出せるようになること。
そして、それを「ミ」と合わせたときに、どういう響きで聞こえるのが正解なのか、
しっかりと感覚をつかんでおくことが大事です。

実際に体感してもらうために、
発声練習用の音源をご用意しております
実際にやってみてください。

こちらです。

ハモりの音量バランス

ハモりは、あくまで歌を豪華にするための装飾です。
一番大事なのはメインメロディです。

ハモリが全力で歌ってしまうと、メインがどれかよくわからなくなりますので、
その点は注意しましょう。

といっても、ハモリを小さくしすぎても、今度はせっかくの装飾が目立たなくなり、
豪華にも見えなくなってしまいます。

このバランスは難しいですが、
こればっかりは、メインの人と合わせてみて、どうすればいいかを確認するしかないと思います。

基本的には、メインよりも少しだけ弱めの音量で、
あるいは優しめの声で歌うと、大体いい感じになるかと思います。

まとめ

ハモりは、メインメロディの3度下、もしくは3度上を歌うのが基本です。

いずれにしても、音程をしっかりと覚えて、
さらにはメインと重ねたときにどういう響きをするのかもしっかりと感覚でつかんで、
繰り返して練習していくことで、安定してハモれるようになります。

また、音量バランスをしっかりと考え、
メインを引き立てる役割に徹するようにしましょう。

それではまたー。


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