29.低音が出せるから歌はうまくなる!低音の練習方法

29_top

歌がうまくなりたい人は、だいたい高い声が出せるようになりたい!と思うものです。
確かに、無理なく綺麗に高い声が出せるとかっこいいです。

が、高い声が大事なのと同じぐらい、あるいはそれ以上に大事なのが、低い声、です。

低い声は出せるよ、とか、別に出せなくていいし、とか思ってる人!
それは間違いです!

ということで、今回は低音について書いていきたいと思います。



29.1.なぜ低音が大事なのか

さて、なぜそんなに低音が大事か。
大きく分けるとポイントは2点あります。

  1. 聞く側に安定感を感じてもらえる
  2. 声に太さや深みを出すことができる

低音の音域そのものが、安定感、安心感、落ち着きがある印象を与えるため、低音をきちんと出せると、安定感があるように聞こえます。
これは、低音を担当する楽器(ベースやコントラバスなど)が、音楽の中でも支えとしての役割を果たしている、とよく言われるのと似たようなイメージかと思います。
ということで、低音をしっかり出して、支えのある音楽にしましょう。

もう一つ、声に太さや深みを出せる、というのは、少しテクニカルな話ですが、低音を混ぜて声を出すことができるようになる、ということです。
ある音程の声を出す際、ただその音程を出すだけでは、あまり面白くない声になってしまうことがあります。
例えばこんな感じ。

特に問題なく声を出せていますが、この声だけで歌ってしまうとなんとなく真面目すぎるイメージになることがあります。

それに対して、少し低音を含ませてやると、こんな感じ。

少し太さや、深みが加わったかと。
これをさらに極端にすると、福山雅治さんのように、低音からぐっと持ち上げるような声の出し方になってきます。
男性のセクシーさを感じる声の出し方になりますね。
女性の場合だと、力強さやおおらかさを感じるような声になります。

どちらの声が良い悪い、というわけではないのですが、場面によってより適した声を選択して出せるようになると、表現の幅が広がります。

29.2.どうやったら低音が出せるか

では、低音を出すにはどうしたらいいか。

よく語られるイメージとしては、
胸のあたりで声が響いているイメージを持つこと、と言われます。
実際、「あ、あ、あー」などと発声しながら音程を下げていくと、だんだんと声が胸のあたりで響いているような感覚になってくるかと思います。

さらに、低くなればなるほど、しっかり息を吐かないと声が出なくなってきます。
その感覚も感じておいていただきたい。

そして、発音は崩れないように
「あ、あ、あー」と言っているつもりが、「お、お、おー」のような発音になってしまっていた、というのはよくある失敗例です。

29.3.低い声の練習

さて、低い声の練習方法ですが、
スケールに合わせて声を出してみてください。

こちらに音源あります
ので、合わせながら。
音源では「ボ」で発音していますが、慣れてきたら「マ」に変えてみたり、
実際に歌いたい曲に出てくる歌詞に当てはめたりして練習してみてください。

ポイントは、最低音を伸ばす際、少し丁寧めに声を出してみてください。
そしてしっかり伸ばしてください。
実際、音源でも低い音に行くにつれてテンポを下げてゆっくりにしています。
最初は少しテンポから外れて遅れてもいいので、丁寧にしっかり出すようにしてください。

29.4.低音が実際に使われている例

低音が使われるのは、AメロやBメロなどの、少し落ち着いた雰囲気の中が多いと思います。
では、実際の例を見てみましょう。

斉藤和義「歌うたいのバラッド」

男性で言うと、
斉藤和義「歌うたいのバラッド」:「たまの中をらっぽにするだけ」がA1です。

 

BUMP OF CHICKEN「天体観測」

BUMP OF CHICKEN「天体観測」:「ベルトに結んだジオ」がA♭1です。

 

さきほどの発声の音源で言うと、最後から3つめの「ボボボボボー」の最低音がA1、最後から2つめの最低音がA♭1です。

MISIA「Everything」

女性で言うと
MISIA「Everything」:「れ違うきのなかで」がG2です。

 

宇多田ヒカル「FirstLove」

宇多田ヒカル「FirstLove」:「バコのFlavorがした」がG♭2です。

 

美空ひばり「川の流れのように」

さらに低くなると、美空ひばり「川の流れのように」:出だしの「らずらず」がD2です。
正直、D2は相当低いのではないかと思います。

 

さきほどの発声の音源で言うと、最後の「ボボボボボー」の最低音がD2です。
また、最初から5つめの最低音がG2、6つめの最低音がG♭2です。

まとめ

低い声も、歌には大切な要素です。
単純に低い音が出せる、というだけでなく、表現の幅を広げる意味でも、しっかりとした低音を出せるようになっておくことは大事だということを知っておいていただければと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA