フリーランスとは孤独を愛する者か?仕事とは結局人とのつながり、という話


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、フリーランスとは孤独なのか?という話です。

フリーランス=個人事業主
という言葉の響きで、
たった一人で孤独に仕事をしている人、
というイメージを持たれるかもしれません。

はたして、本当にそうなのか?



孤独が好きな人はフリーランスになりたがる?

サラリーマンとして会社に勤めていると、
楽しいのかわからない同僚との付き合いに呼ばれたり
橇の合わな上司と仕事をしないといけなかったり
態度の悪い顧客にも気を使わないといけなかったり、
色んな人間関係につかれること、ありますよね。

いや、、僕自身がそうだったかどうかはさておき・・・
大なり小なり、そういう人間関係のわずらわしさはつきものなわけです。

それもこれも、サラリーマンとして会社勤めしてて
上司がいて、同僚がいて、顧客がいるから面倒なんだ!
フリーになったら一人で仕事ができるのに!!1!

と思ったりすることもあるはずです。
うん、きっと、あるよね。
フリーになれば、人間関係なんかなくても生きていける、と考えること。

フリーランスはフリーじゃない

よく考えれば当たり前ではあるのですが、
フリーランスだって、人間関係フリーじゃないわけです。

仕事をする=お金をもらう、
ということであれば、
当然、お金を払ってくれる「顧客」が必要なわけです。

集客をするのにも、宣伝や口コミが必要になりますが、
それだって人の手を介さなければ広まるはずがない。

「誰々が面白そうな仕事で仲間を募集してる」とか
「新しい技術が発明されたぞ」とか
有益な情報を集めるのだって、
だれかが発信してくれた情報を受け取る必要がある。

ブロガーをやっていても「読者」が必要だし
フリー作曲家をやりたくても「購入者」が必要だし
ボイストレーナーだって「生徒さん」が必要です。

結局大事なのは、「仕事」=「人とのつながり」です。

結局、人間関係がある方が有利

フリーランスは「孤独に仕事ができる」と勘違いしていると、
実際に独立したときに失敗します。

・・・僕も若干、そのケがありますが。。。
Twitterやブログなどネット経由でゆるくつながっている人がいるのがせめてもの救い。

実際のところ、なんのために人間関係が必要なのか。

仕事をくれる人が必要

仕事をする、ということは、
「自分の仕事を必要としてくれている人」が存在して初めて成り立つわけです。

ということは、お客様、あるいは仕事をくれる人、が必要になる。

ボイストレーナーでいうと、
通ってきてくれる「生徒さん」か
自分を雇ってくれる「ボイトレ教室」が必要になるわけです。

いずれにしても、
でんすけのレッスンなら受けてみてもいいよな、とか、
うちの教室で講師としてやってもらってもいいな、とか
思っていただかないといけないわけです。

さらにいうと、僕はブログもやっているわけで。
このブログなら読んでもいいな
と思っていただかないといけない。

直接会う、でも
ネット経由で話す、でも
ブログを通じて発信する、でも
手段はなんでもいいけど、
人間関係(顧客関係)を構築すること。
仕事をするには、それが必要になるわけです。

あなたの歌を聴いて、より上手くなるためのアドバイスをします

人間関係が情報をくれる

世は情報社会、
なんでもググれば欲しい情報が手に入る。

とは言っても、手に入らない情報もあります。
なぜなら知らない情報はググり方もわからないから。

例えば、あなたがボイトレをしたいとしたら、
いろいろ検索すると思います。
「高い声」とか「音痴」とか「リズム感」とか。

でも、ボイトレをする「器具」があることをご存知無いかもしれません。
その場合、「ボイトレ 器具」なんて検索しないはずです。
なぜなら、器具が存在するという概念を知らないから。

実際には、こんな器具が世の中にはあったりします。
いや、効果のほどは知りません。使ったことないので。。

こういう器具がある、ということ、
僕のブログを見に来なかったら知らなかったかもしれません。
これも人間関係がくれた情報、ですね。

まぁ、例えとしてはちょっと微妙だったかもしれませんが、
いずれにしても、人間関係を広げておくことで、
自分が知らない概念を教えてもらえる機会が増える、ということです。

TwitterなりのSNSでつながるもよし、
実際に会って話を聞くもよし。
ググればわかる情報もたくさんありますが、
概念を広げてくれる人間関係を持てると何かと有利です。

いわゆるインフルエンサーと呼ばれる人をフォローしておくと
既成概念をどんどんアップデートしてくれたりします。
有名どころだと、堀江さんとか、イケハヤさんとかですかね。

自分ができないことも、できる

先日、「夏休みアレンジ祭」というものに参加しました。
みんな各々が作曲して、それを別の誰かにアレンジしてもらって、
聞き比べ大会しようぜ!という企画です。

夏休みアレンジ祭に参加ました。コーライティングの話とやってみたもん勝ちだねって話

こういうのをやると特に思うのですが
同じ音楽をやっている人たちでも、得意不得意はあります。

ある人はギターが得意、ある人はフルート奏者、
デジタルな音を使うのが得意な人もいれば
オーケストラのような曲を書くのが得意な人もいる。

みんなちがってみんないい。

僕が何が得意かというと
・そこそこ歌がうまい
・作詞、作曲ができる
・編曲・ミックス・マスタリングも一応できる

じゃあ、例えば僕が
「グラミー賞を狙える曲を作りたい!」
と思ったとき。

一人で作るには、
まず作曲、編曲、ミックス、マスタリングのそれぞれの技術に関して
もっとクオリティを上げないと無理なわけです。
たぶん、本気でやってるとそれぞれ何年かかかります。

頑張ればいいのかもしれませんが、
それじゃぁおじいちゃんになっちゃうよ!
となって、結局無理だよなー。と思って挫折するわけですね。

でも、作曲、編曲、ミックス、マスタリングそれぞれすげー得意な人がいて。
知り合いだったら、その人に頼んでもいいわけです。
例えば自分は歌を歌うだけだったり、作曲するだけを担当して
そのほかの部分は得意な人に任せる。
すると、自分だけではできなかった仕事ができるかもしれない

あるいはもっと手を広げて
PVを作ったり、ネット上でのプロモーションを考えたりできるかもしれない。

・・・グラミー賞という設定がデカすぎて
ただの妄想みたいになってますけど。

そこまで大げさじゃなくても、
人間関係があれば、自分のクオリティを超えていくことが可能になるかもしれません。

何かを始めるきっかけに必要

僕がボイストレーナーをやり始めたきっかけが、
元々僕が趣味で通っていたボーカル教室の先生に
「音楽の仕事とかやってみたいんですよね」
と何気なく相談したところ、
「じゃぁ、トレーナーやってみる?」
と、声をかけていただいたのがきっかけでした。

これは、かなり「鶴の一声」感があって。
ずっともやもやと一人で悩んでいたら
おそらく会社を辞めて音楽を始めるなんて、
実際には踏み出さなかっただろうなと思うんです。

こんな風に、
何かを始めるきっかけも、結局は人間関係なんだと思います。

あと、先ほど出てきた「夏休みアレンジ祭」
あれに、DTMerとしてはペーペーの僕が参加しようと思ったのも、
Twitterで少し絡ませていただいてた、音楽家でブロガーの影山さん(@heartleafkk )が参加されていたからなんです。
本人には言ってないけど・・・

モチベーションは伝染する

僕が、あまり儲からないながらもボイストレーナーを続けているのは、
教えることで新しい発見ができて面白いから、
ということもあるのですが、

やはり高いモチベーションで「上手くなりたい」と
教えを請いに来て下さるからだと思うわけです。

マジでプロのシンガーになりたい!とか
もうすぐ事務所からCD出してもらえる!とか
ワクワクした感じで「教えてください!」と来てもらえると
こちらも「よし、全力尽くすよ!」となるわけです。

高いモチベーションで来て頂くと、こちらも応えたくなる
これも、ひとつの大事な人間関係だと思うわけです。

また、ブログを続けている理由もそうで。
まわりには高いモチベーションでブログを続けていらっしゃったり
「ブログを続けるんだ!」と声高に叫んでくれたりする人もいる。
そういう人に感化されてブログを続けているところがあります。

一人で黙々とブログを書いていたら
おそらく「ま、いいか」で辞めていたと思う。
Twitter上などネット経由ではあるものの
モチベーション高く語り掛けてくれている人がいるおかげで
続けられているフシはある。

よく、あくびしてる人を見たら自分もあくびしたくなる、
あくびは伝染する、なんてことも言われたりしますが、
モチベーションは伝染する

これも、人間関係があるからですね。

フリーランスだからできる「薄め」の人間関係

えー、人間関係わずらわしいからフリーランスになりたいのに!
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

安心してください。
サラリーマン時代よりはわずらわしさを減らせるかもしれません。
無駄な人間関係を断捨離しやすいとでも言いましょうか。

顧客を選べる

サラリーマンだと、顧客を選ぶ、ということが難しい場合があります。
どれだけ面倒なお客様であっても、
営業担当が見つけてきたお客様には全力で当たらないといけなかったり。
「継続して仕事もらわないといけないから、良好な関係を築いといて」
と上司からクギを刺されたりするわけです。
個別のお客様のキャラも知らないのに、「会社の方針」でそうなる。

接客業ならなおのこと、
「お客様は神様です」という謎の日本人気質がまかり通っているため
尊大な態度のお客様に対応しないといけなかったり。

そこらへんフリーランスであれば、
ある程度、顧客を選ぶことができます。

もちろん、初対面ではわからないので、
まずはお仕事をさせて頂くところから始まるわけですが
「この顧客は無いな・・・」となれば
少し距離を取って対応することも可能です。

・・・と言いつつ、あからさまに「無いな」となるお客さんはあんまりいないんですけどね。
たまーに、「ちょっとこれは・・・」となる感じです。

まぁ、お客様が多い方が売上も多いわけですが、
売上を犠牲にしてでもストレスを回避するという判断も
自分だけの判断でやりやすいのがフリーならではです。

付き合いを選べる

会社勤めだと、
なにかと先輩後輩との付き合いとか、
会社の飲み会だとか、何かのイベントだとか、
場合によっては顧客との付き合いだとか。

べつに付き合いたくない人とも付き合わないといけない場面が多くなりがち。

その点、フリーだと、
「同じ会社の同僚だから」と無理やり付き合う必要もないし
「お客様だから」といって無理やり接待しなくてもいい。

もちろん、その付き合いがお互い有意義なものであれば
深い付き合いをするのは良いことだと思います。

要するに必要な人間関係を見極めて付き合いやすいということです。

その分、自分でしっかりと判断しないといけないですけどね。
人間関係を避けてばかりでも、いい結果は生まれません。

まとめ

ということで、フリーランスは孤独ではないんだ、という話でした。

仕事とは人間関係だ、ということ。
フリーランスは孤独でいい、と思っていると失敗します。

いろんな面で人間関係を有利に使える場面はあります。
その逆に、必要な人間関係だけに絞って付き合うことで
無駄なストレスも少なくできる面もあるかと思います。

フリーランスだからこそ、人間関係をうまく使おう。
というお話でした。

それではまたー。

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