アナリーゼという音楽用語を知ろう。言葉を知ることは考え方を知ること


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、アナリーゼ、という言葉について。

知らない人は、覚えてね。
知ってる人も、この先を読んでみてください。
言葉の意味、その考え方について、少し深掘りして書いてみようと思います。

言葉が存在している、ということを知るだけでも、
音楽を考える土台のひとつになります。
概念を知っている、ということは大事。



目次

アナリーゼとはどういう意味?

アナリーゼとは、日本語で書くと楽曲分析と訳されるようです。
ある曲が、どんな構成になっているか、を調べることです。

ドイツ語のanalyse(アナリーゼ)が語源。
英語で言うとanalyze(アナライズ)。
分析する、という意味です。

もともと「分析する」という意味だった「アナリーゼ」という言葉を、特に音楽の世界では「楽曲を分析する」という意味で使っています。

楽曲をアナリーゼする(分析する)とは?

て、具体的に何を分析するねん?という話ですが。

例えば。

  • 調はなにか(ハ長調とか)
  • コード進行がどうなっているか
  • どんなスケールが使われているか
  • モード(旋法)はどうなっているか
  • なぜこの音がここに配置されたか
  • どういう意図でこの楽器、この音色が選ばれたか
  • どういう思想でこの曲が作られたか

などなど。

要するに、ある曲があった場合、曲をどう解釈すべきなのか、
その一音一音、音の並びの意図や理由を紐解いていきます。

なぜこの音は「ソ」でなければいけないのか、
なぜここに休符が入っているのか、
なぜこの音を「フォルテ」で鳴らさなければいけないのか、
なぜここでクレッシェンドがかかるのか、
なぜこのパートはバイオリンで弾いているのか、
作者が何を思い、何を考え、どういう精神状態でこの曲を書いたのか。

それを解き明かす、ということです。

・・・なんか、めんどくさくなってきました?
そう、めんどくさいんです。
めんどくさいけど、大事な話です。

「歌」をアナリーゼすることの意味

うちのブログはボイトレ、歌がメインのブログでございます。
突然アナリーゼの話をし始めてどうしたんだ、と思われるかもしれませんが。

音楽をよりよく奏でるためには、アナリーゼすることが有効になります。
その方が、聞いている人にも音楽が伝わりやすくなるから。

歌も音楽の要素の一部ですね。
歌をうまく歌いたい、という時にもアナリーゼをすると良いです。

先ほど挙げたような、具体的な分析ポイント。
あれ、ボーカルだけに限って考えてみてもいいんちゃいますのん?

例えば、

  • ここは音程が上がってる、こっちは下がってる
  • 急激に音程が変化している、こっちは小刻みに変動する
  • AメロからBメロに行くとリズムの取り方が変わる
  • サビの中でも強く出す音と弱く出す音がある
  • 最後の締めのロングトーンはどの程度の強さ、長さで伸ばすか
  • 優しい声で歌うのがいいのか、パワフルに歌うのが良いのか
  • 失恋の曲なのか、初恋の歌なのか

などなど。
細かい音程の動きから、リズムの取り方、
全体としてどんな印象を与える曲である、という分析をすると、
だったらどういう声で歌うのがいいのか、ということが見えてきます。

歌を「アナリーゼ」してみることで、
より細かい表現に気を配ることにもつながりますし、
全体としてどんな雰囲気を出せばいいのかの理解にもつながります。

アナリーゼ、してみましょう。
まずは自分なりの分析でいいと思います。
自分なり、とは言うものの、できるだけ細かく分析してみるようにしましょう。

「アナリーゼしよう」というセリフが流行語になってもいいとさえ思います。
「なんか時間があいたから、カフェいってお茶する?」
「いやー、カフェ混んでるしなぁ」
「よし、じゃぁアナリーゼしよう!」
ぐらいのノリで。(どういうシチュエーション

自分の歌もアナリーゼ

歌いたい曲をアナリーゼするのももちろんですが、
実際に自分が歌った歌もアナリーゼしてみて下さい。
要するに、ちゃんと歌えているのかどうか。

以前、こんな記事も書きましたが、
自分の歌を客観的に聞いてみましょう、ということです。

42.歌が上手くなるために自分の歌を客観的に聞こう!

48.歌が上手くなりたければ録音しよう!自分を客観視する方法

例えば、こんなポイントで見ていくとどうでしょうか。

  • 音程はあっているか
  • リズムはあっているか
  • 声のトーンは不自然ではないか
  • 息の抜き具合は不自然ではないか
  • 急に強い声になったり、弱すぎる声になったりしてないか
  • 発音がきれいにできているか
  • 発音を崩すならカッコよく崩せているか

などなど。
一音一音、丁寧に確認しましょう。
音程、リズムはもちろんのこと、その他の表現(強弱、声のトーンなど)について、
不自然になっていないかどうかというのをシビアに見ていくのがよいと思います。

「表現」には正解がないものですが、だからといって何をしてもいいわけではないはずです。
不自然な表現には、当然違和感を感じます。

本当に自分の歌には違和感はないのか、
もしあるとすれば、その違和感の正体は何か。
音程やリズムがずれているのか、
声のトーンがハマってないのか、
曲全体の思想からずれてしまっていないのか。

そんな、ちょっと細かくてめんどくさい分析のことを「アナリーゼ」と呼びます。
自分の歌をシビアにジャッジするという意味で「アナリーゼ」してみましょう。

アナリーゼという「言葉を知る」ことの意味

こんな風に、「アナリーゼ」という言葉を知ることによって、
「歌を分析する」という行為がある、ということを知ることになります。

その「分析をする」という行為が重要だからこそ、
単語として「アナリーゼ」という言葉が存在する、
と考えても良いかと思います。

「アナリーゼ」という言葉に限らず、
音楽に関する言葉を積極的に知っていくことで
考え方、概念をつかむきっかけにすることができるはず。

たかが言葉、されど言葉、です。

まとめ

ということで、アナリーゼの話でした。

要するに「分析する」ということなんですけど、
もっと「厳密に、詳細に分析する」という意味合いが含まれている、
ということがわかっていただければいいのかと思います。

「アナリーゼ」という言葉が存在していること、それを知っておくだけでも、
自分の歌に対する考え方、突き詰め方が変わってくるはずです。

アナリーゼ、してみましょう。

それではまたー。


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