67.高音がうるさくなるあなたへ!ハイラリンクスにならずに歌う方法

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、高音を出すとうるさくなってしまう!という症状に着目して書いてみようと思います。
みんながみんな、高音を発声する際にうるさくなってしまう、というわけでもないのですが、金切り声のようにうるさくなる人はまずまず見かけることがあります。
そんな方にはぜひ読んでほしい。
そうでない方も、「ハイラリンクス」という言葉を知ってもらうと、高音を発声するヒントにもなるかと思いますので、ぜひご一読くださいませ。



67.1.高音でうるさいってどういう状況?

うるさいって言われても、自覚もないし、どんな感じなの?
ということで、ちょっとやってみました。

以前、僕が歌ってみた動画を上げていた、Mr.Children「足音~Be Strong」を使ってみます。
ちなみに、歌ってみた動画はこちら

で、まずはきれいに歌えた方から。

続いて、うるさい方。

わざとらしさはちょっと置いといて・・・
でも、これぐらい無理やりに高い声を出そうとする人、意外といるんですよ。
僕はちょっと抑え気味に歌っていますが、この声の出し方で耳に響くぐらいうるさくなってしまう人もいます。

67.2.高音でうるさい声を出している時はなにが起こっているのか

なにが原因かと言うと。
いわゆる力んでいるというやつなのですが。

のどぼとけ、ありますね。首にある出っ張った部分。
女性はあまりのどぼとけが出てないのでわかりにくいかもしれませんが、食べ物飲み物を飲み込むときに一瞬ぐっと上に上がるヤツです。
そいつが今回の主役です。

突然ですが、ちょっと「あー」と声を出しながら、のどぼとけを上げていってみてください。
ちょっと難しいかもしれませんが。おそらく、のどぼとけを上げていこうとすると、「あ-」と言っていたのが「いー」か「うー」ぐらいの発音に変わってしまうと思いますが、いまはいったん気にしないで。
のどぼとけを上げると声が高くなっていくのがわかりますか?

のどぼとけを上げると声が高くなります。なので、高い声を出す際にはのどぼとけを上に上げようと体が自然に反応するのです。
しかし逆に、のどぼとけを上に上げ過ぎると、こんどは喉を締めてしまうことになるのです。
これが、力みすぎて声が出ていない状態です。

この、のどぼとけが上がりすぎた状態、これは「ハイラリンクス」と呼ばれます。
ハイ(high)=高い、ラリンクス(larynx)=喉頭です。
喉頭はここでは詳しくは書きませんが、要はのどぼとけ周りの喉の器官のことです。

67.3.ハイラリンクスがなぜダメか

先ほども書いた通り、のどぼとけを上げすぎると喉が締まります
こうなると、正常に声が出なくなるのですね。

冒頭に出てきた、高音で声がうるさくなってしまっている人は、まさにこのパターンです。
喉が締まる⇒無理やり声を出そうとする⇒力む⇒おもわず大音量が出る
という感じ。
無理やり声を出しているので、喉にもダメージが来ていいことなしです。

また、先ほど「あ-」と声を出していましたが、のどぼとけを上げると「いー」か「うー」ぐらいの発音になってしまったかと思いますが、副作用的に発音も崩れてしまいます。
とにかくいいことなしです。よし、直そう!

67.4.ハイラリンクスをどう直す

どうすればいいかと言うと、要するにのどぼとけを上げすぎるな、ということですね。
だからと言って、下げろ下げろ!というのもやりすぎです。
ナチュラルな位置でお願いしたい。

先ほど、のどぼとけを上げると「いー」か「うー」になると書きましたが、これはなぜ起こるかと言うと、口が広く開けられなくなるからです。
逆に言えば、口を開けて歌ってあげれば、のどぼとけは自然に上がりすぎない位置にきます。
特に口の奥ですね。
以前、カラオケのたった一つのコツという記事を書いた際にもありましたが、口を開けるだけでも声が違ってきますので。
なので、口の奥を開ける、というのが一つの対策です。

また、発声練習で「モー」とか「ボー」などで発声してみてください。
これはのどぼとけが上がりにくい発音のため、ちょっと無理やりのどぼとけを下げて発声することができます。
ずっとこの感じで歌うわけではありませんが、のどぼとけを下げる感覚、というのをつかんでみるのに有効かと思います。

まとめ

ということで、高音がうるさくなる、という症状から、ハイラリンクスを治そう、ということをお伝えしました。

のどぼとけが上がりすすぎるハイラリンクスになって、無理やり声を出してしまうことで、高音がうるさくなるのです。
ハイラリンクスになりすぎないように、口を開けたり、のどぼとけを下げるイメージをつかんだりして、ナチュラルな下げ具合を練習してみてください。


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