ライブで声が埋もれる!声量が足りない!?ボーカルが聞こえない時の対処法

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけです

今回は、ライブなどで自分の声が通らない、聞こえない、そんな場合の対処法を解説してみます。

カラオケなどでは、歌う人の声がなるべく聞こえやすいようなセッティングになっていますが、それでも声が通らないこともあります。
ライブハウスや路上でライブしているときも、どうも自分の声が聞こえないな、という経験をされた方もいらっしゃるかと思います。

そんな悩みのヒントになれば。



中音(なかおと)と外音(そとおと)の概念

まずは、中音外音という言葉を確認しておきましょう。
以前、こちらの記事でもちらっと出て来ました。

16.発表の場が欲しい!ライブとか発表会はどうやって参加するの?

例えば、ライブ会場をイメージしてみて下さい。
こんな感じ。

外音中音の説明

画像上側が、演奏しているひとたち、
下側が、観客席のイメージです。

上側(演奏者側)に聞こえている音と
下側(観客側)に聞こえている音は
それぞれ別のスピーカーから出ている音です。

演奏者側に聞こえている音を中音(なかおと)
ステージの外、観客側に聞こえている音を外音(そとおと)と呼びます。

カラオケなどでは、中音=外音ですね。
一つの部屋の中に、歌う人と聞く人が一緒にいますので。

でも、通常ライブをやる場合には、基本的には中音と外音では違う音が聞こえています
ライブでは基本的にずっと大音量が鳴っているのですが、
自分の声が聞こえなくなるぐらいの大音量になります。結構マジで。

そのため、モニターと呼ばれるスピーカーがボーカルの目の前ぐらいに置いてあり、
そこからボーカルの声を返してくれることで、
初めて自分の声が聞こえるようになります。
中音(なかおと)がないと、ボーカルが歌うのに困るわけですね。

この中音と外音があるんだという概念、重要なので理解しといてくださいね。

ボーカルが埋もれて聞こえない、のではなく単に自分に返ってきてないパターン

ライブで声が埋もれるんだよなー、というときによく注意してみると、
じつは単に自分の声が聞こえていない、ということはないでしょうか。

外音にはボーカルの声がしっかりと聞こえているのに、
中音でボーカルがあまり目立たない場合が結構あります。

ライブハウスなどでのライブの場合、通常はPAさんと呼ばれる音響担当の人が付いてくれます。
その人が中音も外音もコントロールしてくれているのですが、
PAさんは通常、客席の方(外の方)にいるため、中音のバランスを細かく聞くことができません。
(リハーサルの最中に中音を聞きに来ることはありますが)

そのため、中音の音量のバランスが悪かったりした場合、
「なんか全然ボーカルが聞こえないなー」となってしまいます。

まずは中音でボーカルがしっかりと聞こえるかどうかを確認してみてください。

また、路上ライブなどで屋外でやっている場合も少し似ています。
周りに建物がないと自分が発声した声が周りに飛んでいく一方、
反響して返ってこないために自分の声が聞こえにくくなる場合があります。

こういう場合は、モニター用のスピーカーも用意しておく、あるいは客席に向けたスピーカーからの音を聞けるなどして
自分の声が聞こえるようにしておきましょう。

周りの音がうるさすぎてボーカルが聞こえないパターン

これもよくあるパターン、とくにバンドボーカルではありがち。

バンドマンは、どうしても自分の音をでかく出したくなってしまうものです。
その方が気持ちいいし、迫力が出てお客への印象もいいだろうと考えるためです。

が、それをやられてしまうとボーカルがつらい。。
生身の体を使って音を出している楽器のため、どうしても音量に限界があります。
なので、ボーカルが聞こえるぐらいの音量に周りの楽器が調整するという配慮が必要になります。

マイクで音を大きくすればいい、と思うかもしれませんが、
音量を上げすぎるとノイズを拾ったりしてハウリングしやすくなるために限界があります。
バンド内で音量バランスについてできるだけ話し合いができると良いかと思います。

カラオケなどの場合は、マイクの音量が音楽のボリュームに比べて小さすぎる、ということもあります。
心地よく歌えるバランスを探ってみるといいかと思います。

ボーカルの声量が足りない、通らない声になってる

最後はボーカル本人の問題。
これはボーカルがしっかりと治すべきですね。

こんな記事なんかも参考にどうぞ。

5.声よひびけ!響きを意識すると歌がよくなる

声量が十分に出ていなかったり、こもった声になっている場合、
ボーカルの力量不足のせいで周りの音に埋もれている、ということになります。

自宅で小声で歌っているぶんには自分にさえ聞こえればいいのですが、
実際に人に聞かせる際にはそうはいきません。
マイクで大きくはできますが、先ほど挙げた通り、ハウリング等の問題で限界があります。

声を響かせる、声を前に届ける、というイメージで声を出してください。
客席に呼びかけるように。

ボーカルの声量が足りないのか、音響の問題なのか

ということで、主に
・音響の問題
・ボーカルの力量の問題
の2つがあるという話だったのですが。

これ、どっちに問題があるのか、
見分けを付けるにはどうしたらいいのでしょう。

ひとつの答えとして
外音と中音で考え方を変えるということが言えます。

まず、外音に関しては、
そこそこ楽器が弾けていて、そこそこ歌えていれば、
PAさんがある程度いい感じのバランスに調整して
外音として出すようにしてくれます。

なので、そこはPAさん任せにしちゃいましょう。

逆に、中音の方ですが。
これは、とにかく自分のパートが聞こえるように設定する
という考え方をしてみると良いかと思います。

特にギター、ベースなど自分で音量を調節できる楽器は
ガンガン音を鳴らしたくなるものですが、
それがそのまま客席に聞こえるわけではありません。

なので、各パートがそれぞれの音を聞けるように、
すこし抑えめにセッティングするとよいでしょう。

どれだけセッティングしてもボーカルが埋もれてしまう場合は完全な声量不足と考えられます。
声の出し方を根本的に変える必要がありそう。

中音は調整すれば大丈夫そう、という場合は
とりあえず及第点、ではないかと思います。

もっと声量がないとダメな場合、
外音に出す音の調整の段階で
「音が悪くなるけど仕方なくボーカルを大きくする」
「多少ボーカルが埋もれるけど諦める」
などの判断をPAさんがしている場合があります。

この場合は、よりレベルアップが必要になります。
これは、PAさんやお客さんに印象を聞いてみたり、
外音を誰かに録音しておいてもらって後で聞いてみたりして
あとから知るようにするしかありませんが。

演奏する楽曲のジャンルや
ステージの様子、広さなどによっても
必要とされる声量は変わってくるかと思います。

まとめ

ということで、ボーカルが埋もれてしまう場合の対処法いろいろでした。

まずは自分の声が自分に聞こえているのか、チェックしてみてください。
それでも埋もれている場合は、周りの音がうるさすぎる場合もありますので、解消方法を検討してみましょう。

ボーカル本人がしっかりした声を出せるのは前提条件ですが、
外的要因もたくさんありますので、冷静に判断したいものです。

それではまた-。


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