70.自分の歌を録ってみよう!上手く聞こえるレコーディングのヒント
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、歌が上手く聞こえるようなレコーディングについて。
ライブやカラオケで歌うぐらいの人はあまりなじみのないことかもしれませんが、歌好きが高じて歌ってみた動画を投稿してみたい!ということになったりするかもしれません。
そんなとき、どうやって自分の歌を録音すれば上手く聞こえるのか。
そんなテーマで書いてみたいと思います。
70.1.スマホでも録れる!?
マイクなんてなんでもいいやー、というのであれば、ぶっちゃけスマホで録音するのが一番てっとり早いです。
以前、自分の声を録音して聞こうという記事でも書きましたが、録音するだけなら標準のアプリや無料アプリをダウンロードするだけで手軽にできます。
以前、歌を公開する音楽共有サービスという記事を書いたことがありますが、nana等のサービスで手軽にアップロードしたいのであれば、スマホで録音するのも有効な手です。
とはいえスマホで録音するのも欠点があって、音質に難があるということ。
また基本的にはデフォルトでm4a形式やmp3形式で保存されること。
あとからDAWソフトで編集したり、動画ソフトで扱おうとした際にはm4aに対応してない可能性もあります。
また、m4aやmp3は容量を少なくするために多少音質を劣化させた形式なので、音質にこだわる際にも気になるところ。
ということで、できればスマホで録音するのは必要最小限にとどめたいところです。
70.2.マイクにこだわってみる
スマホで録らないとすると、マイクを用意することになるかと思いますが、マイクと言ってもピンキリです。
ダイナミックマイクやらコンデンサーマイクやら、いろんな種類もあります。
マイクの種類の話はこちらの記事も参考にどうぞ。
と言いつつ、僕自身もそれほどマイクを持っているわけではないのですが、
マイクを変えるだけでこんなに雰囲気が変わるんだよ、という例を挙げてみたいと思います。
Mr.Childrenの「足音~Be Strong」という曲です。・・・よくこの曲使ってます。
僕が歌ってみた動画もこちらにありますので参考にどうぞ。
この歌を2種類のマイクで歌ってみた音源があるので、聞いてみてください。
どちらも録音したままの声で加工はしていません。
まずは、Shure(シュアー)というメーカーのSM58というマイクで歌ったもの。
続いて、SENNHEISER(ゼンハイザー)というメーカーののe945というマイクで歌ったもの。
どうでしょう。結構聞いた感じが変わると思います。
ShureのSM58の方が、少し低音のふくらみがあって柔らかい、あたたかみのある音になっているかと。
逆にSENNHEISERのe945はすっきりとしたイメージで、声が抜けて出てくる印象があるかと思います。
また、SENNHEISERの方は指向性が狭いため、少しマイクが口元からずれるだけでも拾う音が変わってきます。
わかりやすいのはサビの「夢見てた未来は」と「それほど離れちゃいない」の音量が明らかに違う所。
少し口元がずれてしまったのですが、音としてわかりやすく出ています。
・・・余談ですが、その後の歌詞が間違っているのは気にしないでください。。
で、今回は特にどっちのマイクがいいのか、という議論をするつもりはありません。
ただ、マイクを変えただけでこれだけ聞こえ方が変わるんだ、ということを知っておいてもらえればと思います。
あとは聞いた感じの好みでマイクを選んでもらえばいいかと。
ちなみに今回使ったマイクはこちらです。
↓左:Shure「SM58」、右:SENNHEISER「e945」
70.3.周りの音を遮断する
録音する際には、当然といえば当然なのですが、周りの音をしっかりと遮断してください。
要らないノイズが録音されてしまうことになりますので。
DAWソフトなどに付属している「ノイズゲート」というツールを使えばある程度取り除くこともできるのですが、それはあくまで小さい音を除去できるだけです。家の外に車や電車が走っていたり、お母さんに「ご飯よー!」と言われた声が入っていたりしたら、それはさすがに取り除けないです。
自宅で録るのなら、とりあえず部屋を閉めきりましょう。雑音を防ぐのと、自分の歌が外に漏れて近所迷惑にならないように。
本格的に録音、歌ってみた等をやりたい!というのであれば、部屋の中に防音室を設置するのもアリかと思います。
こんなのとか。
70.4.ポップガードを活用する
以前、マイクの使い方の記事でも少し取り上げましたが、ポップガードも活用してみましょう。
こんなやつね。
破裂音(バ行)とか、あとサ行を発音した時など、けっこう無意識に息を多めに吹いてしまう人がいます。
そのとき、一瞬ですが「ザッ」という雑音が入ります。
この雑音が気になるかたは、ぜひポップガードを活用してみてください。
マイクの前にガードを置いて歌うだけ。
70.5.レコーディングスタジオを借りる
本気でレコーディングしたい場合は、スタジオを借りてみましょう。
マイクやらアンプやらポップガードやらの機材も一通りそろっているはずです。
場所によっては機材は別料金のところもありますので、詳細はスタジオに確認してみてください。
また、スタッフさんまでついているところであれば、お金はかかりますが準備等はすべてやってくれます。
ほぼ完璧な防音スペースで歌うことができるので、勇気を出して借りてみてもいいかも。
まとめ
ということでレコーディングの話でした。
ざっくりまとめると、マイクにこだわっていい音質で。雑音はなくす!ということです。
そのために、マイクを選んで、防音する方法を考えて、ポップガードで雑音を押さえて、ということをやるわけですね。
めんどくさい人はレコーディングスタジオを借りてお金で解決しましょう!
マイク等の機材を買うことを考えればそっちの方が安いのかもしれません。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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