ボイストレーニングの全手順!ボイトレを学ぶ全体の流れを総まとめしてみる


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

ボイトレに興味のある方、
やってみたいけど、何をどうやってやればいいのか。。という方。
どういう手順で練習すればいいの?という方。

ボイトレというものの一連の流れをまとめてみたいと思います。



目次

まずは大きなくくりでボイストレーニング(ボイトレ)の流れを見てみましょう

ボイトレに関して、
必要な知識、技術を大きくまとめると、
こんな感じになるんじゃないかと。

まずは基礎知識として、
ボイトレの基礎知識と、音楽的な知識がベースになっているイメージ。
で、その上に歌唱技術や表現力、パフォーマンスが乗っかっています。

歌唱技術と音楽表現は同じような色になっていますが、
意味合いが似ているので、似たような色で横に並べてみました。
つまり、音楽的な表現をするために歌唱技術が存在する、
ということです。

いずれにしても「基礎知識」が理解、習得できていて
その後に「歌唱技術」や「表現力」、「パフォーマンス」が習得できる、という流れです。

「基礎知識」を知らなくても音楽はできるし、歌は歌えますが、
やっていくうちに頼りなさが出てくるのではないかと思います

ボイトレ、ボイストレーニングの基礎知識とは

ボイトレの基礎知識とは何か、
どういうものが基礎知識としてあるのか、
ということですが。

例えばこんな感じ。

  • 声が出る仕組みの知識
  • のど、からだの仕組みの知識
  • 腹式呼吸・姿勢
  • 「いい声」とは何か?
  • 基礎的な発声練習

それぞれ、どういうことなのかを解説してみます。

声が出る仕組みの知識

声が出る仕組み、あなたはご存知ですか?
声帯があって、それを振動させて、という話です。

こちらの記事をご確認あれ。

改めて体の基礎知識。声帯と声の出る仕組みを知ろう

これを知らなくても声は出せますが。
思った声が出ない、のどに違和感がある、などの場合に、
「何が」「どうなっているのか」を想像するヒントにはなります。

のどの痛みなどは、きちんと専門医に診てもらうのがよいでしょうが、
ちょっとした違和感や、変な声が出たり、
あるいは「あの人みたいな声」ってどうやって出すんだろう、
という想像をするためにも、知っておくとヒントになります。

さらに詳しくまとめられた本もおススメです。

いずれも、解剖学、生理学的に分析、研究した結果を
本にまとめたものになっています。
写真や解剖図なども出てきますので、
詳しくのどの仕組みを知りたい、という方はぜひどうぞ。

ちなみに、その2冊について、
僕が書評を書いた記事もあります。

【ボイトレ書評】声の科学: 歌う医師があなたの声をデザインする

【ボイトレ書評】歌声の科学

のど、からだの仕組みの知識

先ほどとちょっと似ていますが、
声を出すための直接的な仕組み、だけでなく、
からだ全体の仕組みがどう絡んできているのか、
というのも重要な情報です。

これに関しては、こちらの本をお勧めします。

特に1冊めの本は
実際に体を動かして体感してみる、ということも主眼に置いて書かれているため
わかりやすく読みやすい本です。

フースラー本は、ちょっと古い本だし読みにくい感じですが、
「ボイトレと言えばこの本」と言われるぐらいの本なので、
一読しておいてもいいかも知れません。

僕が書評を書いた記事はこちら。

【ボイトレ書評】歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

【ボイトレ書評】うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ【フースラー本】

腹式呼吸・姿勢

ひとまとめにしてしまいましたが、
腹式呼吸、姿勢は歌の基本と言われます。

3.歌の基本は呼吸から

4.歌の基本!腹式呼吸をマスターしよう

といいつつ、
最近(?)では、腹式呼吸はダメなんだ!とか
そんな形のことばかり考えずに歌った方が良い、とか
そういう意見もあったりしますが。

それでも、僕は「必要」派です。
こんな記事もどうぞ。

腹式呼吸という「型」は必要なのか?ボイトレに関する諸説を噛み砕いてみる

ボイトレで言われる「いい声」とは何か?

結局のところ「いい声」って何?
というのが分かっているかどうか。
わかっているだけでも、「それを目指せばいいんだ」という指針になるので
「いい声」というのを基礎知識として知っておきたいわけですね。

いわゆる「いい声」は、しっかりと通る声、響きのある声、
と言われることが多いです。
元気よく声だそうぜ。

5.声よひびけ!響きを意識すると歌がよくなる

基礎的な発声練習

目指すべき声がわかれば、
そしてそのためにどうやって体を動かせばいいかがわかれば、
あとはそれを反復練習すればいいわけです。

あるいは、どうやれば声が出せるのかを探るために
発声練習をする、という場合もあるかも。
からだの仕組み、中身は目で見えないので、
動かしてみて、感覚で確かめるしかないという側面もあります。

App1.発声練習のための音源まとめ

また、単純に「あー」などと発声するのではなく、
ハミングやリップロールを使った練習方法などもあります。
お試しあれ。

30.声の響きをよりよくしたい!ハミングで自宅でもできる発声練習を

32.プロもやってる!歌が上手くなるための基本のトレーニング、リップロール

音楽的な基礎知識とは

さて、ボイトレとしての基礎知識はそんなところだとして。
音楽的な基礎知識、とはどんなものがあるのか。

  • 音符、休符などの楽典的な知識
  • リズムの取り方

あれ、こんなもんかな・・・

あくまで「基礎知識」ですからね。
深掘りすればいろいろ出てくるかもしれませんが、
とくに「歌」にだけ関して、これだけ知っておけば十分、
というものに絞っています。

と言いつつ、もうちょっとありそうな気もする・・・
気付いたら追記していこうと思います。

音符、休符などの楽典的な知識

楽典、というと、
楽譜を読んだりするために必要な基礎知識、
だと思ってください。

本来は、和音や旋法、和声法などの知識も含むのですが、
「歌を歌う」に限った話をするために、
「楽譜を読む文法」ぐらいの範囲に限定しようと思います。

一般的に、歌を歌うだけであれば、
楽譜を読む必要はあまりありません。
曲を聞いて覚えればいいだけですからね。

プロの世界でも、デモテープが用意されていたりもしますし、
少なくとも、メロディラインが楽器で演奏された音源があったりします。

ただ。
拍子がどうなっていて、
四分音符で書けばいいのか、付点がつくのか、
楽譜上ではどう表現されるのか、
ぐらいのことを知っておくだけでも、
「音楽がどう成り立っているのか」を頭で理解しやすくなります。

音の名前【わかりやすい音楽理論】【楽典】

付点とタイ、スラー【わかりやすい音楽理論】【楽典】

音符と休符の種類【わかりやすい音楽理論】【楽典】

リズム

楽典的な知識とすこしかぶりますが、
リズムをどう取るのか、というのも「基礎知識」です。

楽譜に起こすとこう書ける、というのも大事ですが、
じゃぁ実際に音にしてみるとどうなる?
というのができないといけません。

歌を歌いたい!という人は、
音程が取れているかどうかは気にする人が多いのですが、
リズムが合っているかどうかをちゃんと気にかけている人が少ない、
というのが、僕の印象です。

10.リズムを基礎から理解しよう(音符の長さ編)

11.リズムを基礎から理解しよう(拍子編)

12.リズムを基礎から理解しよう(三連符、スウィング、変拍子)

歌唱技術

声の出し方が分かってきたら、
歌唱技術としてどんなものがあるのかを知っておきましょう。

  • 裏声
  • しゃくり
  • フォール
  • ビブラート
  • エッジボイス
  • ハモリ
  • ロングトーン

などなど。
名前が付いてるものや付いてないものもあるかと思いますが。
めぼしいものはこんなところでしょうか。

裏声

まずは裏声。
高い声を出すのに使う声です。

20.テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!裏声編

裏声を鍛える、ということが
地声で高音を出すことにつながる、
ということでも注目される声でです。

高音が安定しない人のためのトレーニング!裏声も地声も鍛えよう

しゃくり

カラオケの採点などでも登場するテクニックです。
むやみにしゃくり上げて不自然にならないように注意。

21.テクニックを身につけ歌唱力を上げよう!しゃくり編

フォール

同じく、カラオケの採点でも登場するテクニック。
しゃくりほど目立ちませんが、
各フレーズの締めを考える時に使ったり使わなかったり。

22.テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!フォール編

ビブラート

ビブラート。
声を揺らすテクニックですね。

そこそこ歌が上手くなったぐらいのタイミングで
無性にやりたくなるテクニックです。

24.テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!ビブラート編

音程を揺らす練習として、こんなのもどうぞ。

発声練習音源の動画を追加しました(音程変化練習)

エッジボイス

フレーズの出だしに入れたりする
ガラガラっとした声。
音に深みを与えたり、必死さを見せたりする際に使われる声です。

23.歌唱テクニック向上!しゃくりとフォール応用編

ハモリ

みんな大好き、ハモリ。
きれいに響くと気持ちいいヤツです。

カラオケで勝手にハモられるとイラつくやつでもあります。

25.テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!ハモり編

ロングトーン

声を長く伸ばす。
それだけなんだけど、それだけが難しい。

意外とぶれたり、
音程が微妙に当たらなかったり。

28.パワフルに伸びる声を手に入れたい!ロングトーンの練習

練習音源

それぞれのテクニック、こちらの練習音源でも練習してみて下さい。

App1.発声練習のための音源まとめ

表現力

表現力をまとめると難しいですが。

  • ノリ・グルーヴ感
  • 声の雰囲気・声色

あたりがポイントでしょうか。

ノリ・グルーヴ感

ノリ、という言葉。
リズム感、というのと若干ニュアンスが違う気もするのですが、

理論的に、
4拍子で、8分音符で、みたいなことも大事なんですが。
実際に体に感じる揺れとか、気持ちよさとか、
そういう「感覚」が大事。

71.グルーヴ感を出して歌おう!リズム感、ノリの感じ方、ノリ方

リズム感よく歌いたいあなたへ!ドラムを想像してみよう、という話

リズム感を養う、鍛える!ボイストレーナーがおすすめするリズム練習ツール8選

声の雰囲気・声色

ボイトレをやってると、
「これがいい声だ!」と言われるものがあります。
先ほど書いていた「響きのある声」ですが。

それはそれで基本として、そうじゃない声は出しちゃいけないのか、
というと、そんなわけではなく。
バリエーションとして、表現のひとつとして
色んな声を使い分けることも大事だったりします。

46.声色を変えよう!歌が上手くなるための表現力のヒント

47.表現力の幅を広げよう!かんたんに声色を変えて声を出す方法

「いい声」ってなんだろう?人に聞いてもらえる「いい声」とは。

プロを参考にする

で、ここまで書いてきたような知識でもって、
プロを参考に聞いてみると、
色々と意識して聞くことができるはずです。

あぁ、ここでこんな声を出しているんだ、とか。
どうすればこんな声が出せるんだろう、とか。
考えながら意識しながら聞くだけでも違います。

歌声解説の記事なんかを参考にどうぞ。

歌声解説シリーズはこちら

まとめ

ということで、ざっとボイトレを学ぶ手順をまとめてみました。

枝葉を広げると、もっといろいろあったりすると思いますが、
とりあえずこれだけの知識があれば
ある程度いろいろ考えながらできるようになるかと思います。

そのほか、まだまだ
ボイトレの記事や、
音楽理論のことなど
より探っていきたい方は読んでみて頂ければと思います。

それではまたー。


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